ブログ

Blog

ショートフィルムとWebサービス⑧〜ドローンとVRのハナシ。その2〜

ショートフィルムとWebサービス⑧〜ドローンとVRのハナシ。その2〜

こんにちは、kuboba-です。

ショートフィルムとWebサービスに関する連載。
第8回目は前回から引き続き、「ドローンとVRのハナシ。~その2~」をお送りします。
今回は「VRとは何か?」と「VRのこれまでの流れについて」です。

VR(Virtual Reality)とは?

一般的には、PCの映像で建物や人物など(世界)を生成し、そこにPC操作者が実在している様な感覚を体験できる技術の総称です。
日本語では「仮想現実」または「人口現実」と言われています。

実は枯れた技術?

演劇や絵画と言ったものは、古くからある「仮想現実」の技術です。
19世紀末に映画が発明されると同時に人類は「仮想現実」の技術革新に没頭します。
動く映像に音声を実装したり、白黒の映像から天然色(カラー化)したり、多数のカメラを同期させて撮影し、複数のスクリーン囲むように配置し上映する事により「仮想現実」の精度を向上させてきました。

一方、20世紀半ばに情報処理マシンとしてコンピュータが発明されます。
第二次世界大戦中、ドイツ軍のエニグマ暗号を解読する為にイギリスで開発されました。
やがてコード(暗号もしくは文字)処理だけではなく、映像や音声もコンピュータ内で処理生成できるようになりました。

PCによる仮想現実の始まり

これは筆者の独断ですが、、VRという物を一般日本人が認識したのは、1990年代前半「ウゴウゴルーガ」という子供向けテレビ番組の影響が大きいよう思います。実在の人間とCGのキャラクターが一つの画面で掛け合い、つまり同期して会話が成立(しかもシュールなギャク!!)というのは当時の人々に絶大なインパクトを与えました。

本番組のCGは主に「Amiga」というPCで製作されています。 Amigaは画像処理に長けた米コモドール社製のPCで、サードパーティーから「Video Toaster」という拡張ボードが発売されていました。


Amiga 500(1987年)© Bill Bertram 2006, CC-BY-2.5 — Attribution.

Video Toasterは3DCGとビデオ映像をリアルタイムに合成処理し、当時の放送規格で映像出力できる画期的機能を備えていました。
同等の機能を持つワークステーションの10分の1の値段でシステムを構築できた為「DTM」(Desk Top Movie)の先駆けとなったPCです。

ちなみに、現在も幅広く使用される3DCGソフト「LightWave 3D」も、Video Toasterに付随するソフトウェア群の一つとして開発されました。

次点で「進め!電波少年」ですかね。。。

仮想現実技術の限界

1990年代半ばまでにはヘッドマウントディスプレイ(視覚投影装置)、データグローブ(手と指先の入力装置)もある程度コンシュマーレベルまで入手できるようになってきました。
同時期にVR技術を応用した家庭用ゲーム機も発売されています。

【任天堂 バーチャルボーイ】
1995年発売。ヘッドマウントディスプレイに似たゴーグル型のディスプレイを用いた廉価な家庭用VRゲーム機

【ソニー PlayStaion2 PUD-J5A】
2002年発売。PS2に接続するヘッドマウントディスプレイ、ネット販売のみ。対応ソフトであればVR体験可能

いずれも商業的に失敗であったり、試験的な販売であった為、広く普及はしませんでした。
やはり当時のハードウェアの限界で、リアルタイムな画像生成が難しく満足な没入感が得られなかった様です。。

VRが本当の意味での「仮想現実」的な質感を得るのには、さらに10数年の時間が必要となります。

さて、今回はココまで。次回は「ドローンとVRのハナシ。~その3~」現在のVR事情と今後についての記事です!お楽しみに!!

  • SNS
  • 投稿日
  • カテゴリー

    BTM Useful